今回は「経済的自立を達成する」意義についてお話していきたいと思います。
前回は、何となくぼんやりと「将来のための貯金」をするのではなく、
「経済的自立を達成する」
「家を買う」
「奨学金の全返済」
などのはっきりした目標を立てることによって、貯金がはかどり、
さらに投資を武器にすることで
今からしっかりと将来のために準備ができるということをお伝えしました。
「家を買う」と「奨学金の全返済」は成し遂げる理由、考えなくてもわかると思いますが
「経済的自立を達成する」理由はどうでしょうか?
経済的自立を達成する最大の目的
私が思うのは
お金を稼ぐために働かなくても生きていけるという自由を手に入れられることです
これ理想ですよね?
お金のために仕事をしている間って、たとえ仕事が楽しいと感じていても
理想の働き方を自分の思うがままに実現することが難しいです
会社員だと特にそうだと思います
会社員として働くしか成し遂げられない素晴らしいこともあるし
安定した給料も魅力的です
ですが、特にアメリカだといつ解雇されるかわかりませんし
家庭や体調の事情で会社で働けなくなることもありえます
もし仮にお金がもう十分あったとしたら、今の仕事を続けますか?
お金があったらただ辞めちゃうのもありです
仕事がすごく辛いまたは他にしたいことがあるかもしれません
今の仕事が好きでも
「続けるけど、時間を減らすまたはリモートで働く」
とこの様に自分の理想の働き方ができる様になります
つまり経済的自立を達成した場合、本当の意味で
好きなことをして生きていくことができる様になります
これが私の思う経済的自立を達成する最大の魅力です
これってただの定年退職後の状態じゃない?と思われた方
その通りです
ということは、好きなことをして生きていけるのは60歳または65歳から?
違います!
今から準備していけば、もっともっと早く、若いうちに経済的自立を達成することが可能です
前回お見せしたのは、一年の出費が300万円だとしたら、資産運用からの不労取得で補うためには7500万円が必要で
仮に一年200万円投資して6パーセントの利益としたら、21年後には資産が7500万円になるので
25歳から投資の開始をしたとしたら、46歳で経済的自立の達成です
つまり46歳で退職が可能です
60歳と比べるとかなり早いですね!
そして投資の開始が早ければ早い程、そして投資の額が多ければ多い程、経済的自立の達成が早く出来ます
前回通りのスプレッドシートを使って、今回は仮に400万円の投資をした場合いつ経済的自立の達成ができるか見ていきます
7500万円の達成は13年後です!
同じく、25歳から投資を開始したとしたら、38歳で経済的自立の達成です
つまり38歳で退職が可能です
30代で退職なんて、金持ちだけができる贅沢だと
アメリカではこの定年前に経済的自立を達成し退職することを
FIRE(Financial Independence, Retire Early)
といいます。日本ではアーリーリタイア・早期リタイアと呼ばれていますね。
このFIREを広めた一人と言われる、ピート・アデニーさん(通称 Mr. Money Mustache) は実際30歳の若さで退職しました。
その他にも30代でFIREを実現している人が続々と現れています。
私が経済的自立の達成を目指す理由
アメリカに住んでいるのだから、好きな事が思いっきりいっぱいしてるでしょうと思われるかもしれませんが
全然そんな事はありません
確かに語学留学中は、好きな事が思いっきりできていました
しかし大学が始まってから卒業するまで、これまでの人生で一番忙しい時期でした
授業料を払うのが必死だったため、お金もなく
土日もほぼ休みなしで、勉強または奨学金や仕事の応募に時間を費やしていて
夏休みも毎年、研究またはインターンシップで働き漬け
冬休みは帰国して、主に家族との時間に使っていたので、
実は友達との旅行や憧れの一人旅は今もまだ実現できていません
ちなみにコロナでなければ今年この一人旅と友達との旅行を実現する予定でした
よく大学を卒業してから就職前の数ヶ月に海外旅行に行ったりなど、遊ぶ人がよくいますが
残念ながら留学生はそんな事ができる自由はありませんので
私は卒業して1ヶ月以内に働き始めました
まあお金もなかったので、卒業後すぐに働き始めるのは実際良かったんですけどね
そして社会人になってから、いっぱい旅行する予定だったはずが
実際社会人になってみると、なかなかそうもいかない事がわかりました
だって有給もらえるのは数週間程度です
しかも私の場合、この半分は必ず毎年日本に帰るのに使うとなると
社会人の今も全然自由じゃない!
ということが判明しました
そんなこんなで
学生の頃は「時間もないしお金もない」
社会人となり「お金はあるけど時間がない」
この状態に何となく不満に思っていたけど、何をしていいか分からず
「これが現実か。。。」と
思い描いていた未来と違う人生を受け入れるしかないのか
とガックリしていた私を救ってくれたのが
FIREとの出会いでした
FIREを知ってから私が理想の
「社会人としてお金もあるし時間もある」
の状態を獲得する事が可能だとわかって
一瞬曇って見えていた私の将来が、またキラキラに見えてきました
私の今一番の人生の目標の誕生でした
経済的自立の達成を目指せるのは高収入者のみではない
収入が高ければ高いほど一般的に貯蓄がしやすいと思いがちですが
経済的自立への道で重要なのは収入の多さだけではありません
高収入でも贅沢な暮らしをして貯金は後回しの人もいるだろうし
逆にいくら低収入でも節約に徹底して貯金が収入の半分以上の人もいるからです
つまり、より早く経済的自立の達成をするには
収入を多くし、出費を減らすことによって貯蓄率を上げることが必要です
PARTIAL FI またはセミリタイア
Partial FI (Parital: 一部、FI = Financial Indepence: 経済的自立)というのは資産運用から入る不労収入は全部ではなく一部の生活費を補える状態なので、足りていない分だけを稼ぐことです
これが一番目指しやすいと思います
だって完璧な経済的自立となると、7500万円とか1億円とか
余程収入を上げない限り、頑張って貯蓄率上げてもやっぱり10年20年かかるので
かなり先の話すぎて今から頑張れない
ってなってしまうかもしれません
しかしPartial FIなら、もっと低い金額の積み上げでいいので
もちろん人それぞれの出費によりますが、思ったよりも早く達成することができます
特に仕事は辞めたくないけれど、もっとフレキシブルな働き方をしたいっていう人はPartial FIを目指すのが一番あっていると思います
私が実際Partial FIを目指している理由は以下です
- 経済的自立の達成まで10年以上待てない
- 給料に問われれず、フレキシブルで理想な働き方をしたい
- 資産運用で給料以外の収入源を作ることにより、何らかの理由で会社で働けなくなった時に収入が0にならない
以上、今回は「経済的自立を達成する」意義についてでした
これからもいろんな角度から、経済的自立と理想の生き方について学んだり考えたりすることを書いていきたいと思っています
実際私がこのFIREについて学ぶきっかけとなった本がこちらです
ここで説明した内容、全部この本に載ってます。お勧めです!